高津川を上る
津和野川編T

日原〜津和野
2006.2.25
 昨年の11月以来の「高津川を上る」である。前回は道川まで行き赤谷川の水源まで行った。予定では次は八幡原高原方面へでも行こうと思っていたのだが、今はまだ雪が相当残っている。そこで、今日は高津川のもう一つの大きな支流である津和野川を上ることにした。以前日原まで行っているので、車にグレートジャーニーを乗せてそこまで行った。駐車場を探すと、ちょうど日原共存病院が見えるところに無料駐車場があったので、そこに停めさせてもらい、そこからグレートジャーニーでスタートした。
 いつもは車なので、川のすぐ横にあるような小さな道は通らないが、この高津川を上るシリーズでは、できるだけ川沿いを走るということにしているのでそうした小さな道を通る。こんなところに道があったのか〜というようなことがよくあるし、途中で道がなくなり、引き返さなくてはならないこともよくある。まあ、そうしたハプニングも楽しみながらのんびりと進むのがこの「高津川を上る」のいいところでもある。

   

 日原駅のあたりで、進行方向に向かって川の左側を進んでいたのだが、天文台へ向かう道に出てしまい、川から離れていく。引き返して対岸を進む。少し行くと、河原の枯れ草を焼いていた。川沿いの道は幅は狭いがとても雰囲気がある。ここらあたりのシンボルと言ってもいい、青野山を望みながら気持ちよく進む。

    

 津和野出身の画家、安野光雅氏も青野山を描いている。山すその赤瓦(石州瓦)の家々も印象的な絵だったように記憶しているが、実際のその風景の場所にも行ってみたくなった。普段は国道からしか見たことがないのだが、青野山に向かって進んだ。途中工事中の道などもあり、ちょっとしたオフロード気分も味わうことができた。茶畑も風景に変化を与えていた。また、青野山をバックにして流れている津和野川もとても絵になっていた。

   

   

 ここら辺りの川もとても雰囲気がある。青野山のすそ野にある集落に行ってみた。やはり、赤瓦の家が多い。夜に見たら怖いだろうなあという雰囲気の木があった。

    

 少し行くと東津和野大橋が見えてきた。いつもは橋の上しか通ったことがなかったので、今日は橋の下の集落に行ってみた。思ったよりも家があった。また、土蔵のある家も多く、その土蔵には立派な家紋が入っていた。橋の下の道をそのまま進んで行こうとしたのだが、行き止まり。仕方がないのでもう一度9号線にもどり東津和野大橋の横の道を進むことにした。橋の横からこの集落を見ると赤瓦がとても似合っていた。

  

 東津和野大橋から津和野の町までの川沿いの道は初めて通る。すぐに津和野の町に出るのかな?と思ったが意外と距離があった。それでも、川沿いには水鳥が多く、目を楽しませてくれた。以前に比べこうした水鳥が増えたのでは?という気がしている。特にこのあたりは鷺舞が有名だが、その鷺が結構いるのだ。ちょっと前までは鷺がいると珍しいと思ったものだが、最近はそう珍しくない。学校の屋根にまで来るくらいだから相当増えたのではないかと思う。
 そうした感覚が正しのかも?と思わせるようなニュースをテレビでやっていた。鮎の稚魚を大量に放流するようになってから一時は絶滅するのでは?といわれ日本全体で3000羽ぐらいになっていた川鵜が相当数増えているというニュースだ。琵琶湖の竹生島にはなんと4万羽の川鵜が巣を作り、島の木が相当数枯れ、禿山のようになっているというのだ。その他の川の被害についても紹介していた。そういえば高津川でも川鵜に鮎がとられるというので、川岸に案山子がたくさん立てられていた。どうも全国的な傾向のようだ。川鵜だけでなく、ここに相当いる鷺もそうなのではと思う。

   

 津和野の町に入ってきた。2両編成の列車がやってきたので、デジカメでパチリ。
 以前家族で津和野の町をポタリングしたときにとてもいい感じのサイクリングロードがあったので、今日もそこを通る。この道は川沿いに走っているのだ。観光もしてもいいのだが、今日の目的は川を上るということなので、どこにも寄らず川沿いの道を進む。町の中を流れている川にしてはまあ綺麗さを保っているのだろうと思う。観光客も結構いて、さすが観光地、津和野。

   

 中心に鷺舞の銅像があったのでここで記念写真をパチリ。一人で撮っているのだが、だいぶ慣れた。最初のころはちょっと恥ずかしかったのだが・・。稲荷神社の無数の鳥居を眺めながら町中を進む。そろそろ時間ということで、今回は津和野の道の駅で終わり。次回はここに車を止めてスタートだ。

   

 帰りは川沿いではなく、町中を通って帰った。ミラジーノのCMに使われた通りを写真にとってから日原に向かう。

 本日の走行距離 42.56キロメートル












『高津川を上る』