高津川を上るW
2004.1.12  柿木(下須)〜六日市 
 昨夜、夜更かしをしてしまい、起きたらなんと9時。いかん。いかん。それでもこの陽気に誘われて、『高津川を上るW』をした。ただ、午後から子どもたちとスケートにいく約束をしたので、午後2時には自宅についていなければならない。子どもたちも一緒に高津川を上るをやってくれたらいいのになあと思うが、よほど「しまなみ海道」のツーリングがこたえたらしい。最近はサイクリング行こうといってもあまり芳しくない返事。まあ、仕方がない。ソロのサイクリングは嫌いではない、自分のペースで、自分の感情にしたがって、あちらこちらへと寄り道できるという魅力もある。
 さて、車に自転車を積んで、前回のゴール地点である「柿木村 下須」の駐車場へ向かう。4回目ともなると、自宅から随分と遠くなってきた。50分近くかかって、到着。さあ、本日のツーリングスタートである。11時前。今日はここから河川工事・・・・
 出発して、少し行くと、いきなり悲しい光景に出くわす。河川工事をしていたのだ。まあ、台風や水害の時に人命を守るという観点では必要なことだろうと思うが、それにしても、高津川も自然のままの河岸が残っているところはどんどん少なくなっている。何度も紹介してきたが、英国に行った時に、田舎の道を通ったとき、自然のままの川というのを初めて見たような気がしたのを思い出す。護岸工事をしていない自然の川。もう日本にはないのではないかと思えるような草原の中に自然のままの形で流れている川。とても美しかった。日本ではどんな山奥に行ってもほとんど間違いなくコンクリートの壁があり、コンクリートで固めた川がある。
 工事中の光景を目にして、本当に必要な工事であることを願って先へ進んだ。 

  

 日原発電所の水路式発電の取水堰があった。少し入った旧道にあるため、ほとんど人目に付かないようにひっそりとあった。ここから、7〜8キロ水を引き、高低差を利用して発電しているのである。大きなダムを造るのとは違い、自然にやさしい方式だと思う。堰の横には鮎用だと思うが、魚道を設置してあった。柿木村は鮎料理がうまいことで有名であるが、この魚道のおかげなのだろう。小さい堰ではあるが、水量は結構ある。
いい雰囲気 ここらあたりの川の雰囲気もとてもいい。国道を離れ、川沿いの小道を行くと、もう11時すぎだというのに、霜が凍ったままの箇所があった。やはり、随分高度が上がってきたのだろう。しかし、太陽のおかげと自転車を漕いでいるおかげで、寒さはさほど感じない。ただ、こういうときのツーリングには手袋は必需品である。これがなかったら、冬のツーリングは無理だろう。
 いい雰囲気の土手を走る。こういう土手は車も来ないし、のんびりと走れる。そして、綺麗な箇所があると、ふらっと河原へ下りていくこともできる。これが自転車ツーリングのいいところ。自動車だとそうはいかない。綺麗な箇所があっても、そこに車を停めることができるかどうか?また、綺麗と思った時にはもうその場所を過ぎてしまって後戻りする必要があったりする。

   本日のベストシーン 

 柿木の街中に入る少し手前に綺麗な河原があったので、ふらっと下りてみた。透明度抜群の川を眺め、しばし休憩。川底に水の動きが黒い丸い陰になってうつし出され、その陰が流れている様子など、写真では伝わりにくいが、とても好きな川の表情である。本日のベストシーンかな。
柿木村道の駅 柿木村道の駅に到着。ここでは、喉は渇いていないのだけれど、万が一のためにスポーツドリンク500mlのペットボトルを購入。休憩せずに先へ進んだ。
 柿木村。ここは、鮎料理の有名な古くからの店もあり、歴史を感じさせる建物も残っていて、それが現役としてあたり前のように使われていたりする。川の両側に広がった町の雰囲気が落ち着いているところだ。一度も通ったことがなかった、川沿いの道を進んだ。いつも、車では国道を通っているので、柿木村の新たな表情が見ることができて、面白かった。柿木温泉?らしい建物もあった。
    
 そこを過ぎ、国道に戻ると、少々驚いた。??と思える堰が出現したのだ。『高津川の上る』を始めるきっかけとなった、高津川を日本一と紹介していた本『日本の名河川を歩く』天野礼子著の中に「ダムがない」にひっかかるのではないか?という大きさの堰だ。横の家の大きさと比較すると結構な高さになるように思う。

  

 大野原の運動公園が見えて来た。ゴルフの打ちっぱなしなどがある。近くに松乃湯という温泉がある。間欠泉があるということで、ここら辺りでは、ちょっと有名な温泉だ。何度か入ったことがあるが、湯の色が褐色でとても特徴がある。温泉自体には入ったことがあったが、間欠泉の場所は行ったことがなかった。そこで、今回、ふらっとよって、間欠泉を見学することにした。場所は松乃湯の裏で、思ったより近くだったが、残念ながら湯が噴出すところは見ることができなかった。

  

 反対側の土手が気持ちよさそうだったので、再び国道を離れ、土手を行く。ここら辺の土手は未舗装の箇所も多く、面白い。そして、六日市町の標識が・・・ついに高津川の源流のある六日市町まで来たのだ。また、8年前まで、この町に住んでいたなつかしの場所でもある。六日市町に入ったところで、タイムリミット。本日はここまでとした。六日市学園の駐車場。

 

 本日の走行距離 28.9km  
試験的にオープンオフィースで作成したフラッシュ形式のスライド『高津川を上るW』をUP。
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『高津川を上る』