高津川を上る
匹見川編W

匹見〜道川
2005.11.3
 午後から、息子たちは真砂の友達にさそわれたので、車で連れて行った。息子たちが遊んでいる間、先日と同じく県道58号を通って澄川に抜け、『匹見川を上る』の続きをした。この県道は車が1台ぎりぎり通れるぐらいの道で、ガードレールの外は相当深い谷になっている。初心者マークではちょっとびびってしまうような道。そういう道から見た景色というのもなかなか。

    

 前回の終了地、匹見発電所のちょっと先に車を停め、そこからグレートジャーニーに乗ってスタートした。前回は全然色づいていなかった山々も紅葉がはじまっていて、とても綺麗。そして、丁度匹見峡を通るという実にタイムリーな『匹見川を上る』である。写真に撮りたいような景色が次々と登場してくるという感じで距離を伸ばすことができないぐらいだった。

   

 匹見川の風景だけで、充分美しいのに、この季節は紅葉というすばらしい背景がプラスされる。さすが、秋の表匹見峡だ。

    

 写真を撮るとき、普段は横に撮ることが多いのだが、この『高津川を上る』で、特に『匹見川編』になってからは縦にして撮ることが多い。そのときの感動をどうにかして、写真に入れようとすると、どうしても縦が多くなるのだ。やはり、山と山が狭まってきているということや、川という被写体の雰囲気を表現するのに、縦がいいようなのだ。そう言えば、山水画、特に掛け軸は縦に描かれているものが多い、山や川を表現するのはやはり縦が都合がいいのかも。

   

 この表匹見峡は、バイパスができたため、旧道にある。これはありがたい。バイパスには3つもトンネルができ距離だけでいくと、随分短縮できたと思う。しかし、景色を楽しむのなら断然ここ旧道だ。それでもバイパスができたお陰で車の通りも少なくなったし、落ち着いて景色を楽しめるので、急ぐ人にとっても、景色を楽しみたい人にとってもバイパスの存在はありがたい。今日も車のことをあまり心配しないで、ゆっくりと景色を楽しみながらツーリングができた。

    

 こんなに自転車にとっていいコースなのに、1台もすれ違わないで、匹見峡も終盤にさしかかった。すると、やっと1台MTBがやってきた。あいさつをすると、なんと、以前カヤックでご一緒したNさんにであった。Nさんも紅葉を楽しむためにMTBで道を下っていた。「ここは綺麗ですね〜」とえらく感動されているようだった。Nさんはたしか広島の方だったように記憶しているが、こうしてわざわざMTBで紅葉を楽しもうとしてやってきているのだ。

    

 これだけ、綺麗だと、文章であれこれ解説するのが野暮な感じがする。ただ、一つ言えるのは本物の方が写真の何倍も綺麗だということだ。

    

 紅葉という言葉どおり、紅色がある山というのは、最高。黄色っぽい山の中に紅が点々とある、あの感じがとてもいい。

   

 表匹見峡を通り過ぎ、県道58号にもどった。川の表情は普通っぽい感じになる。それでも、横の方に突然滝があったりして面白い。遠くから笛や太鼓の音がかすかに聞こえてくる。もう少し行くと道川小だ・・・Nさんの情報によると、道川小では地域の行事をやっていて神楽をしているということだ。もう少しなので行きたかったが、息子たちを迎えに行く時間もあるので、今日は、ここまで。下道川上というちょっと変わった集会所の近くまでとした。11.9キロをさしていた。

    

  

 普通なら、帰りはバイパスを通るのだが、あまりにも匹見峡が美しかったので、来た時と同じ旧道を通った。紅葉の中気持ちよくMTBをとばした。

 

 本日の走行距離 23.7キロ

















『高津川を上る』