高津川を上る
 匹見川編U

三水〜広瀬
2005.9.23
 久々の匹見川を上る。前回行った三水まで車で行き、そこからスタートする。できるだけ川沿いを走るということで、ひょっとしたらオフロードになる可能性もあるため、このシリーズはMTBだ。最近はもっぱらロードバイクに乗っているので時々はグレートジャーニーを使わないとだめになる。そういう意味からもこのテーマで自転車に乗るのは我が自転車環境には必要なものでもあるのだ。もちろん、川という美しい景色を見ながらのツーリングは本当にストレス解消、癒しにもなるので、このテーマ自体とても気に入っている。
 前回の最終地点で同じアングルで写真を撮った。5月と9月なので、随分と違うだろうなあと思ったのだが、それほど大きくは違わなかった。もう少し後の紅葉の季節ならば違ったのだろう。
 そうは言っても、今日はお彼岸。彼岸花が満開で彼岸花の赤が目に飛び込んでくる。今回のコース、いたるところに彼岸花スポットがあり、目を楽しませてくれた。それにしてもいっせいに咲くのはどうしてか?昨日など、夏のように暑かったのに・・・。自然の不思議だ。

    

 中学生のころ、友達と馬谷から峠を越えてここら辺りの川に来て遊んだことがある。そのとき、ヤマメか何かを捕まえて焼いて食べたことを思い出す。上から地元のおじさんが声をかけてくれ、なんと、そこの家に上げてもらい、おにぎりをいただいたりした。記憶をたどり、当時の場所らしきところを探してみた。確実ではないが、ほぼここだろうという所を見つけた。(右の写真)そこにも綺麗な彼岸花が咲いていた。

    

 匹見川と言えば匹見町だとばかり思っていたのであるが柿原といわれるこのあたりは川をはさんで道側は長沢町といって、なんと真砂になるそうだ。そして、向こう側はなんと、日原町。だから、この川は正確には真砂の川でもあるし日原の川でもある。今年学校で、匹見川自然学習をして、ここでカヌーなどに乗ったが、校区内ということになる。

     

 長沢町あたりの川はどこを見ても綺麗。癒しの空間だ。しかし、本当に綺麗。

    

 9月初旬に台風が来たが、匹見川は相当増水したらしい。そのとき、よごれた水、堆積していたよごれなど、洗い流し、水の色もエメラルドグリーンで透明度もすばらしい。

  

  

 匹見町に入る。平成の大合併でここも、益田市匹見町になったのだ。

  

 少し行くと、前回の「匹見川を上る」の時に通った、豊川発電所への取水口があった。相当な水量がここから山の中を通って豊川発電所に行くのだ。豊川発電所はなんと、昭和3年に建設されているということで、水路式発電なので、ここの取水口と水路も同時期に建設されたことになる。当時、ダムを作らずにこうした方法をとってくれたことに感謝。

   

   

 澄川トンネルが見えてきた。トンネルの直前まで来たのだが、ここで、できるだけ川沿いの道を行くということを思い出し、引き返して対岸の道を行くことにした。トンネルを通る車が多いので、この道はほとんど車が通らない自転車専用道のよう、また、川のすぐ横なので、気持ちいい。ここの土手にはずっと彼岸花が咲いていた。
 澄川の集落に入る。それまでの川の雰囲気とはまた、少し違ってきた。長沢は谷川という感じだったが、少し開けているためか、長沢より上流であるにもかかわらず、雰囲気はちょっと下流のように思えた。

    

  

 澄川を過ぎ、広瀬というところへ来た。そろそろ帰る時間。本日は広瀬の集会所をUターン場所とすることにした。
 距離計は21.68キロをさしていた。

    

 帰りは下りだし、ノンストップの予定なので、速い。それでも上りでは気づかなかった風景に目が留まった。ガードレールにゴミがいっぱいひっかかっているのだ。そう、この前の台風のとき、道の上まで川が増水したことを証明するものなのだ。現在の水面から3〜4メートルは上に道はあると思われるのであるが、ここまで水が来ていたというのは驚きだ。当然通行止めになったと思うが、相当恐ろしかったと思う。自然の前では人間は本当にちっぽけな存在だ。それにしても、ここまで水がくるとは・・・・すげ〜。

   

本日の走行距離 40.86キロ














『高津川を上る』