2006.6.14
筑波大学附属小学校の研究会参加のため、午前中まで授業をして、午後の飛行機で東京へ。今回は、東京での移動に便利ということと、東京という街をじっくり散策してみたいという気持ちから自転車(ビアンキフレッタT)を持って行った。今後『つぎはぎ日本一周』をするときのための実験という意味合いもある。
以前、石見空港〜羽田までは直行便だったのだが、搭乗率が悪いということで、1便が大阪経由という形になった。また、ジョット機からプロペラ機にも変更になっている。大阪経由であるが、一度、大阪に降りて、その飛行機に乗ったまま羽田に行くのかと思ったら、大阪で飛行機を乗り換えなければならなかった。その待ち時間が1時間近くあり、直行に比べ随分時間が増えた。直行便は1時間半で到着するところが、経由便は3時間かかる。まあ、その他の移動手段に比べると随分と早いのには変わりがないので、存続していくためには仕方がない、贅沢は言えない。
飛行機には今までにも何度も乗っているのだが、プロペラ機は初めてだ。乗る前のイメージは大丈夫?という不安な気持ちが大きかったのだが、実際乗ってみると、音は確かに違うが、思ったよりも安定していて、ジェット機と変わりがないように思えた。
羽田に着いたのは7時10分。ここからホテルのある池袋まで、夜の東京を自転車で行くのもなかなかスリルがあって楽しいかも?と思っていた。距離にして30キロぐらいかな?と思っていたのだが、実際は40〜50キロぐらいあるということで、ちょっとどうするか迷った、まあ、それでも陸続き、いつかは着くだろうという安易な気持ちからフレッタTを組み立てて羽田空港をスタートした。フレッタTは30秒もあれば、乗れる状態になるし、折りたためば非常にコンパクトになる、それでいて結構よく走るので、自動車を使わないような旅には最適である。羽田空港から一般道を通って外に出ようとしたのであるが、自動車専用道だったり、高速道路だったりで、なかなか道が見つからなかった。地図で見てもどう行ったらいいのか迷う。うろうろしながら、結構な時間を費やしてしまった。そこで、警備の人に道を聞くが、よく分からず、空港警察の場所を教えてくれた。そして、その空港警察に道を聞いたのだが、返事に困った様子。どうも、自転車で外に出たり、入ったりということが簡単にはできないようになっているらしい。歩道などを通って外に出る道があるにはあるそうだが、説明するのが難しいと言う。そこで、その道に一番近い交番を教えてくれた。もし、分からなくなったら電話して、ということで電話番号も教えてもらう。石見空港のような気持ちでいた私が甘かった・・・・。時間もどんどん過ぎていくし、ここから40キロ以上もあるということで、ちょっと悔しいけれど、自転車で行くことをあきらめちょうど、空港の前にとまっていた池袋行のリムジンバスに乗ることにした。そのことを心配していてはいけないと思い、さきほどの警察に電話する。しかし、どうも電波の調子がよくないようで、向こうの声は聞こえるのだが、こちらの声は聞こえないという状態。何度か違った場所で携帯から電話してみたのだが、どこでも同じ。まあ、しかたないそのままリムジンバスに乗ることにした。
そのバスには自転車を折りたたんで積めるので、結果的にはこれで正解だったと思う。初めての街を40キロ、しかも、夜に自転車で行くことはやはり無謀だった。リムジンバスで無事サンシャインまで到着、ここからは自転車で予約していたホテルへ行く。こうして東京での1日目を終えた。
2006.6.15
筑波附属小学校研究会1日目。8時からの受付開始。フレッタTに乗り会場まで行く。近くの公園の駐輪場に自転車を置いておいた。(盗難防止のため、二つ鍵をかける)昼ごろから雨が降り始め、ちょうど帰る時間帯にはどしゃぶり。自転車を置いておく訳にはいかないので、準備していたレインコートを着て自転車に乗って帰った。
2006.6.16
研究会の2日目。この日は朝から雨。この中を自転車で行く気にはなれず、徒歩で行く。歩きだと結構な時間がかかった。前の日とは逆にこの日は帰る時間には雨が上がっていた。
予定では日曜日に飛行機で帰ることにしていたのであるが、急な事情で早く帰らなくてはならなくなった。そこで、この日の長距離バスを利用して帰ろうと思い、津和野エクスプレスの手配のため石見交通に電話した。すると、JRのみどりの窓口にあるといわれたので、池袋のみどりの窓口を探していた。そこへ、石見交通から電話(携帯)かかってきてた。なんと、JRの緑の窓口用の切符は売り切れという、残る方法は、大手旅行会社の窓口に行き、手配するというもの。残りは5席だという。どこにあるかを聞くと、それはわからないという返事。(このあたりはちょっと冷たい)津和野エクスプレスの予約のシステムはちょっと不親切だなあと感じた。この時に大手旅行会社の例として出された「日本旅行」の言葉をたよりに一応帰る準備をして、長距離バス出発の新宿まで、自転車で行った。(夕方には雨が止んでいた)そこにHISがあったので、長距離バスのことを言うと、日本旅行についてはパック旅行しか扱ってないので、日本旅行に直接行ってほしいと言われた。その場所(新宿歌舞伎町)を教えてもらい、日本旅行へ行く。そして、切符をとってもらおうとしたが、なんと、探し回っている時間に予約が入ったのだろう、満席という返事・・・・ショック。
せっかく新宿まで来たのに、再び池袋までもどり、対策を練る。途中、ハングル語の看板がたくさんある町に出た。大久保という町らしい。ホテルに帰り、考えた末出した結論は、この日も、ホテルに泊まり、次の日の6時20分発ののぞみに乗って帰り、つれあいに新山口まで迎えにきてもらうというもの。
2006.6.17
朝4時すぎに起床。驚いたことに東京はもうすでに明るい。やはり東にあるだけある。すぐに出発の準備をする。池袋から東京までは筑波大学附属小の前を通る国道254号線を進む。早朝ではあるが、車は結構走っていた。東京ドームが見えるところで、南へ行き、皇居内堀通りを通っていくというルートにした。折角なので途中、気になる場所へ寄ってみることにした。話題の靖国神社と千鳥が淵戦没者墓苑だ。結果的にはどちらも時間が早すぎるため中に入ることはできなかった。ちょっと残念だったが、大村益次郎の像は見ることができた。坂本龍馬も祭られているということで、そういう空気も感じたいと思ったのだが、中に入ることができなかったので、外からお参りだけした。また、千鳥が淵の戦没者墓苑でも、外から手を合わせるだけだった。いつか、きちんと両方に行って見たい。
その後、皇居内堀通りを通り、東京駅へと向かう。途中の歩道は結構広く、朝5時すぎというのに多くの人がジョギングやウォーキングを楽しんでいた。のぞみの時間があるので、あまり長い時間はいられなかったが、国会議事堂が見える場所や、桜田門、皇居前、東京タワーが見えるところなどところどころで写真を撮った。
東京駅で最初に新山口まで行くのぞみ3号には、なんとか間に合うことができた。東京発なので、自由席でも充分座れ、輪行バックに入れた自転車もいい場所に置くことができた。不思議なのだが、自由席はひかりよりも安い設定になっていた。(時刻表の印刷ミス?)以前は指定席しかなかったのぞみも、最近はこうして自由席があり助かる。自転車を積むときには、積めるところに近い場所に座りたいという気持ちがある、指定席だと、なかなか思うようにならないからだ。
11時に新山口に到着。迎えにきてくれたつれあいの車に乗り、昼すぎには益田に到着した。
今回は、朝や夕方のちょっとした時間や、早朝の限られた時間しか東京の街を見て回ることができなかったが、今度は時間をかけて見てみたい。およそ40キロのポタリングではあったが、東京観光は、自転車はなかなかいいのではないか?という気持ちになった。多少の高低差はあるが、それほどでもなく、自転車にはラッシュもないので、それほどのストレスも感じないし、よりたいところにすぐ寄れるという手軽さもある。でも、今度はいつになるかな〜。
総走行距離 39.89キロメートル
平均時速 13.6キロメートル
最高時速 43.5キロメートル
『サイクリングレポート』