サイクリングレポート

益田〜宇部
2004.12.30
 昨日までの体調不良も少しよくなったので、『つぎはぎ日本一周』は日程的に無理だけれども、つれあいの実家のある宇部まで自転車で行くならなんとかなりそうと判断した。しかし、外は昨日からの雨と昨夜雪まで降ったような様子だった。天気の中を気持ちよくツーリングという感じにはならないけれど上から降らないので、10時20分ごろスタートした。気温は低く足先がとても冷たい。
   
 出発して17キロ地点の三星というところに自動販売機があったので、休憩がてらに水分補給をした。再び出発しようと自転車を見るとなんと、前輪がパンクしているではないか。やはり、雨や雪の日にパンクしやすいというのは本当のようだ。それでもスペアのチューブを2本準備していたので、交換して再び出発した。
 9号線も日原までは自転車できたことがあるが、その先は車でしかない。車からの印象だと、結構坂がきついと感じていたが、実際には日原も駅の前を通る旧道を通ったし、坂もフロントのインナーを多様したせいか、それほどきついとは感じなかった。 
 このルートには歩道が無いトンネルが多い。自転車を漕いでいて何が恐いか?と聞かれたらすぐさまトンネルを通るときと答えるだろうと思うが、その恐怖のトンネルを通る。リアのブラッシングライトを(100均で購入)点滅させ、慎重に行く。幸い益田から山口へ向かうルートにあるトンネル内の道は下りが多かったので助かった。
   
 津和野ぐらいから雨が降り始めた。そして少し行くとその雨が雪になった。う〜最悪な展開だ。
 私自身そう書いたが、車から私の姿を見た人は相当悲惨な姿にうつったのではないかと思う。こんな寒い雪の中、40のおじさんが、濡れながら自転車を漕いでいるのだ。イメージしただけでも悲惨だ・・・・・。しかし、実際にはレインコートを出して着たし、坂なのでしっかりペダルを漕いで進むため、体はぽかぽかとあたたかいほどで他の人が思うほど悲惨ではないのだ。状況が状況なだけに、達成感さえ感じながら進んでいるので実は気持ちよかったのだ。
  
 それでも足と手はスキーのときと一緒で、なかなか温まらずとても冷たかった。特に足はビンディングで固定されていて、指先もそれほど動かすこともできなかったためきつかった。
 長門峡の道の駅の手前ぐらいから、今度はわりと平坦な道が続く。体力的には絶対こちらの方が楽なはずなのであるが、上り坂の緊張感がなくなったせいか、体調が悪かったつけが出てきたのか、気分的にとてもきつくなった。長門峡の道の駅で、休憩した。本日の遅い昼食である。
 
 長門峡の道の駅を出て、本日の一番高い箇所、木戸山峠333メートル地点に来た。ここからは一気に下りで山口の町まで下りていく。夏の暑い時期なら下りは本当に最高なのであるが、寒い冬の時期の下りというのはあまりうれしくない。ただ、今回は下りのスピードで緊張したせいと、レインコートを着ていたせいで、それほどの寒さも感じずにすんだ。
 山口まできたら、ごりっというにぶい音、なんと本日二回目のパンク。タイヤを見るとガラスの破片が見事にささっていた。スペアのチューブ2本目を使用し、すぐに復活。3回目は本当にチューブにゴムを貼り付ける修理をしなければ復活できないのでパンクしないことを祈りながら再出発。
  
 右手に大きなパラボラアンテナを見ながら進む。
 小郡から阿知須まで「きらら博」のために、立派なバイパスができている。ここのバイパスは車専用道なのか、自転車が通ってもいいのかよく分からない道なのだ。入り口付近の標識をしっかり見ても、どこにも車専用という標識はない。しかし、道の形状からは車専用道のようにも見える。迷ったが、標識に従って、バイパスを自転車で通ってみることにした。途中の標識も意識して見ていたが、やはり、車専用という標識は見つけることができなかったので自転車もいいのだろう。
  
 宇部に着いたころはもう日がくれて真っ暗になっていた。
 こんな体調の中、こんな天候の中でもこうしてロングツーリングができるということが証明できたようでついたときうれしかった。ペースは無理をせずゆっくり進んだからできたのだと思う。
 本日の走行距離 113.4キロ
 走行時間 5時間55分
 平均時速 19.1キロ
 最高速度 56キロ

    














『サイクリングレポート』