K『下関〜宇部』 2003.12.30
年末につれあいの実家(宇部)に帰省。今回はいつもよりちょっと長めの滞在ということで、自転車で『つぎはぎ日本一周』ができたらいいなあと思い、自転車を積んでいったのである。
私だけが、前回の宇佐まで、車で行き、そこから南へ進むということも考えたが、そうなると、移動の距離も相当で1日だけというわけにもいかず、外泊をする必要が出てくる。帰省している意味を問われるような気がして断念。
次に思いついたのは、下関から宇部の山陽コース。山陽側はまだ行っていないので、これなら1日でなんとかなりそう。ということで、このコースに決定。今度は下関まで、どうやって自転車をもって行くか?輪行?車?・・・迷ったがつれあいにたのんでみることに。前の日に私が博多までのショッピングに運転手として参加していたおかげか?OKが出た。また、せっかく下関までいくのだからということで、子どもたちとともに2台の車で海響館(水族館)にお出かけをすることになった。海響館に到着し、そこで私は自転車で宇部を目指す。
海響館の開館時間は9時30分ということで、その時間に合わせて出発したため、結局下関を出発したのは10時ごろになった。『つぎはぎ日本一周』としては遅いスタートである。
9月以来の久々の『つぎはぎ日本一周』である。季節が変わり気温もだいぶ違う。しかし、この日はとてもいい天気で、朝こそ冷え込んだが日中はサイクリングには丁度いい感じだった。服装は革ジャンを着てきたので上り坂などは少し汗ばむほどだった。
前回に通った道9号線を進み、赤間神宮−関門大橋と進む。やはりきちんとした歩道は右側にしかなく、車道自体は広いのであるが、その横には余裕もほとんどなく、恐い思いをしながら進む。結構なスピードで横を車がびゅんびゅん飛ばしている。おーこわっ。 マリンホテルが見えてきた。このホテルは学生時代、国体の中国地区の予選があったときなど、選手が宿泊したところで懐かしい。また、初任校の神戸川小学校で修学旅行で使ったホテルでもある。
そこを過ぎ、以前の水族館(マリンワールド)があったあたりから今度は広い歩道(自転車通行可)が・・・やはり通行量が多い道は歩道があると安心できる。いくら道路交通法で、自転車は車道という原則があっても事故をした場合、怪我をしたり命を落としたりするのは交通弱者である自転車側なのだ。自衛してしすぎることはない。できるだけ安全な道を行く方を選びたい。
関門大橋 |
マリンホテル |
こわっ |
上市交差点で190号線に進み小野田市を目指す。ここで、サイクルコンピューターは23.43キロを指していた。もう少し進んでいるような気がしていたが久しぶりということがあるのだろう、自転車での距離感がまだ戻っていないらしい。
小野田市で、昼食をとる。鳥の照り焼き丼でスタミナをつけ、午後の部開始。宇部市へと入る。厚東川にかかる橋を通る。その横に以前の橋が架かっていて解体途中で放棄している感じだった。新川駅近くで、おもしろいオブジェがあったので、パチリ。この通りには芸術作品らしいオブジェがいくつかあった。
そのまま、190号線を行けば海岸線を通り無事つれあいの実家に到着する予定であったのが、なんとなく地図を確認せずに早めに曲がってしまったのだ。途中からはどこを通っているのかも分からなくなってしまった。ここでやっと地図を出し、多分この道だろうという感じで近道、近道を選んで進んでいった。地図上では近道でも自転車にとってはアップダウンがきつく近道にならない道というのが結構あるが、この道がまさにそれだった。きつい坂道をいくつかクリアし、やっと見覚えがあ
る道に出た。助かった〜。そして、なんとか到着。午後3時ではあったが、今日はここまでとした。これ以上行くと輪行をする必要が出てくるためである。年末であるため、電車の混雑が予想される。混雑した電車の中で輪行というのはとても気が引けるし、迷惑になるのである。
今回の最大の失敗は、いつも愛用しっている中国地方の地図(ツーリングマップル)を持ってこなかったということである。出発して最初は下関ー宇部ぐらいならなくてもなんとかなるだろうと思っていたのだが、やはり不安になった。途中で100円ショップがあったので、そこで、山口県の地図を購入。しかし、大雑把過ぎてなんとなくしかわからなかった。それでも100均マップのおかげで、たどりつくことができたのだ。地図は必携!!
う〜んそれにしても、今回のツーリングは何か足りない感じがした。ただ、移動したというツーリングになったような・・・。やはり、ルートに目玉がなかったということだろうか?
まあ、ぽかぽか陽気の中気持ちよくサイクリングができたことには間違いないので、よしとしよう。
本日の走行距離 58.85km
宇部〜下関 高速料金 1800円
海響館駐車料 700円
地図 105円
『宇部〜周防大橋』 2003.12.31
昨日の物足りなさを解消すべく、続きを行うことにした。朝は雨だったが、午後からはからっと晴れ上がり絶好のサイクリング日和になった。この天気の中家でテレビを見てすごすのはもったいないからだ。
本日は、周防大橋と「きらら博」の会場となったきららビーチに行くことにした。2時に実家を出発。昨日は感じなかったのだが、お尻が痛い。久しぶりにロングツーリングをしたためだ。
宇部の道は歩道がしっかりしており、安心してツーリングができる。このぐらいなら親子でもOK。今回は息子たちは自転車を持ってきていないので一緒にできなかったが、今度一緒にツーリングをしてみたいと思った。目的地である周防大橋。この橋のおかげで、陸の孤島といわれていた秋穂の人はとても便利になったそうである。「つぎはぎ日本一周」でいろいろな橋を渡ってきたが、この橋もなかなかいい。山口湾にかかっている橋で、とても景色がいい。この湾をいつかカヤックで漕いでみたいなあと思った。
周防大橋の宇部側に藤尾公園がある。ここの公園は長男が生まれる直前、つれあいと運動がてらに上った思い出の公園である。長男がお腹の中にいる時ここで写真をとったのを思い出す。今回は自転車で頂上まで上る。急な坂なので、一番ギヤを軽くした。一度も足をつけずに上ったことにちょっとした満足感を得る。自転車乗りにとって、峠や山をこうして足をつけずに上ることができたら、なんだが、その場所を征服したような気分になる。ささやかな幸せとでもいうべきか。身体はきついのだが、精神的にはいい。幸いにも今まで私は、途中で休憩することはあっても峠や山を押して上ったことがない、全部の箇所を征服したことになる。ただ、まだ押さなければならないような今まで経験したことがないようなきつい箇所に行ったことがないだけなのかもしれない。ちなみに今までで一番きついと思った箇所は、鳥取から城崎ルートの伊笹岬から余部までの「丹馬御火浦」とその後に通った「鋳物師戻峠」である。
藤尾公園からさっきまでいた周防大橋を眺める。ここからの景色もぴか一である。あ〜気分爽快。
さて、次に向かったのはきらら博の会場であった。きららドーム。実はきらら博には私は来ていないので、どんなところかとても興味があった。 遠くからドームは見たことがあるが、実際に行くことは今回が初めてである。道路もきらら博の時にできた道でとてもゆったりとしたつくりで気持ちいい。そこを軽快にとばして、ドームの近くまできた。大晦日ということでドームは当然しまっていて中には入れなかった。が、ガラス張りなので中の様子もしっかり見学できた。とても大きくいろいろなスポーツイベントができそうだった。また、ドームの周りの公園は、散歩をする人もいたので、入ってはいけないという感じでもなかった。警備員のような人にも出会ったが、注意をされないところを見るといいらしい。後で、祖父に聞いたら公園はいつも無料ということだった。中を散策してみたが、予想以上に素敵なところだ。きれいな砂浜があるし、子どもたちがよろこびそうな遊具がたくさんある。特に気に入ったのはロッククライミングができる箇所があるところだ。益田の近くではこういう遊具があるところは知らない。この施設を見ると挑戦心がふつふつとわき、当然のように崖に登っていた。結構高い箇所もあり、難しかった。でも結構おもしろい。
あと、この公園には洞窟のような箇所もあり、なかなか工夫してあるなあと思った。
きららドームを後にして帰路についた。実家に着いたのは4時過ぎだった。
今日はちょっとした距離の短いサイクリングであったが、満足感があった。
本日の走行距離 28.12Km
『つぎはぎ日本一周』