『筑前新宮〜加布里』
2005.3.31
 30日の夜、自治会の組の話し合いがあった後、出発。夜の10時を過ぎていたように思う。
 今回は、出発地点が遠くなったので、高速道路を使用して、時間の節約と疲労を最小限にしてツーリングに臨めるようにした。
 前回3月7日に志賀島まで行ったのだが、その後、3月20日に福岡沖玄界地震が発生した。志賀島なども、被害があって、通行止めになったり、博多ではビルのガラスが割れたり、玄海島では、家屋の倒壊などで住民が避難するなどしたりして相当な被害が出ているとニュースで聞いた。何か人事ではないような気がして、今回のツーリングのコースを福岡方面にしたのだ。
  いつものように、30日の夜も車で寝ることにした。そのためには安心して駐車できる場所が必要なのだが、今までの経験ではこれが簡単にはみつからず、探すのに苦労することが多い。そこで、今回は高速道路で一番スタート地点に近い古賀のサービスエリアの駐車場で寝ることにした。これなら、トイレもあるし、自動販売機などもあるので、いろいろと安心である。前回は、前の席で寝て少々狭かったので、今回は車の後ろをフラットにして、自転車の横に寝袋にくるまって寝た。運転で疲れていたので、すぐに寝ることができた。深夜2時近くになっていたと思う。 

 

 31日は6時すぎに目が覚めた。睡眠時間は4時間ちょっと。時間としては少ないが、気分的には割とすっきりしていた。これ以上長く寝ていると、明るくなるため、駐車場の人たちの視線が気になるので、朝の支度を済ませ、出発することにした。

 『つぎはぎ日本一周』は、途切れないようにルートを伸ばす。前回、国道495号線を海の中道方面に分かれて志賀島まで行ったのだが、その手前の駅、「筑前新宮」からスタートすることにした。駅前に立体駐車場があったので、そこに駐車。いよいよスタートだ。7時を少し過ぎていた。
 国道495号線を進む。5キロ程度進むと、香椎駅。この後、大宰府まで行くために、ショートカットできそうな道を選んだ。県道24号線。粕屋に向かう道だ。この道に入ってすぐに踏み切りがあったが、この踏み切り、なかなか開かない。電車が行ったと思ったら、また、すぐに来ると言う感じで4〜5本列車が通過するのをじっと待っていた。途中いらいらするぐらいだった。案の定車も随分長い列ができていた。毎朝、この状態ではたまったもんではないなあ〜と思う。この時間だけで、結構うんざりきたのだから・・・。ここに住んでこの踏み切りを利用している人は大変だ。少し前に踏み切りでの事故が東京都足立区の東武伊勢崎線であったが、そこも、ここ同様なかなか開かない踏み切りで、手動で踏み切りを操作していての事故だった。線路を高架にする必要を肌で感じた。

 その線路を渡った後の道がとても素敵だった。楠?だと思うがとても立派な街路樹が両側の歩道に沿って立っていた。香椎宮の前の道である。そして、少し行くと、今度は駕与丁池という結構広い池が左手に見えてきた。その池の向こう側にドームが見える。このドームはかすやドームというらしい。散歩コースにいい感じの池だ。

   

 志免町に入る。ここは、以前学社融合の先進地ということで、研修に来たことがある所だ。
  
 9時過ぎにやっと大宰府天満宮に到着。子どものころに初詣に来たり、家族で旅行に来たりと何度も来たことがあるところだ。
 入り口付近にとても立派な楠があった。この木は樹齢1000年〜1500年とあった。立派なわけだ。日本の中でとても立派な木が残っている場所となると、神社かお寺の境内、または鎮守の森などではないかと思う。『つぎはぎ日本一周』をしていて遠目から立派な木があるなあ〜と思って近づくと必ず神社かお寺がある。そういう立派な木を見るのも『つぎはぎ日本一周』をするようになって好きになったことの一つだ。

   

   

 本殿の横に綺麗な梅。左側の方が満開だったが、右側のいわゆる『飛梅』(「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」と詠まれた道真公を慕って、京から一夜にして飛んできたと伝えられる、由緒の深い梅。)、の方の花は、それほどでもなかった。(もう終わったのかな?)おみくじを引くと小吉。今年はじっくりと基礎固めの年とあった。何事もあせらずじっくり行こう。
 
 大宰府天満宮を後にして、県道76号を行くと、大宰府政庁跡が見えてきた。広々とした跡地。当時の計画では平城京、平安京に次ぐ規模の都市計画があったというのもわかるような気がした。

 博多駅に到着。ここが福岡駅ではなく、博多駅になったのは、明治22年に市制をひくのに福岡市にするか、博多市にするかで、もめたことがあったそうで、結局、福岡市になったそうであるが、博多派がおさまらず、政治的にそこの駅名を博多駅にすることで結着したという話があるそうだ。平成の大合併で、いろいろなところで、市名でもめているが、以前にも同じようなことがあったのだ。ちょっと複雑ではあるが、市の名前と駅名を変えるなどという妙案を考え出すなど、なかなか当時の人も面白い。
 博多駅の広場に大きな看板「北方の領土帰る日平和の日」というものがあった。先日島根県議会が「竹島の日」を制定したが、この看板を見ても、いかに今まで竹島が政治的に無視され続けていたかがよく分かる。福岡は、北方領土よりも、竹島の方がよっぽど近いのに・・・・・。

 駅の近くには多くの駐輪場が整備されていた。その設置の仕方がスマート。通行のじゃまにならないように柱と柱の無駄な空間を利用するなど工夫が見られた。
 この後、福岡ドームに行くまで街の中を通っていたら、なにやら見覚えのある自転車が・・・・。そう私のビアンキと同じロゴのビアンキのマウンテンバイクが自転車店に飾ってあった。このロゴは10数年前のビアンキのロゴということで、実物はなかなか見ることは少ない。まあ、益田ではビアンキの自転車自体見たことがないのではあるが・・・。その店を通り過ぎたのだが、もう一度確認したくなって、Uターンをして、その店のディスプレイを見させてもらった。店の人も、私のビアンキに気がついたようで、少し話しをした。店のおじさんは「イタリアの自転車はいいよねえ〜。思想がある。長く乗れる。」と言っていた。そして、私のビアンキを見て、「状態がいいねえ〜」と感心していた。さびさびだったビアンキを綺麗にして現在にいたっていることを話した。状態がいいという言葉を聞いてとてもうれしかった。なによりのほめ言葉だな〜と思う。これからも大切にしていこう。
 デジカメでビアンキのマウンテンバイクを撮らせてもらった。(反射してあまり綺麗にうつっていないが、本物は綺麗)

 

 その後、川沿いの道を下っていくと、たまに家族とショッピングに来るキャナルシティーが見えた。反対側の川にはなにやら漁をしている人影・・・。様子を見ているとしじみか何か貝を採っているようだった。この川で漁ができるとは・・・驚きである。洞海湾でもそうだったように一時に比べると下水などが整備され川も綺麗になりつつあるということか?まあ、見た感じは綺麗という感じではなかったが・・・。
 川から離れ、再び街中を走っていると、またまた自転車専門店。ここにも素敵な自転車がいっぱい展示してあった。思わず中に入って見せてもらった。ビアンキFRETTA−Tもあったし、プジョー、BD−1なども・・・。インターネットなどでは何度も見たのだが、こうして本物をいっぺんに見ることは初めてで、改めて自転車っていうのは芸術品だなあ〜と感じた。

     

 そして、いよいよ福岡ドーム到着、と思って見てみると、福岡ヤフードームと書いてある。そうだったのだ、今年から福岡ダイエーホークスから福岡ソフトバンクホークスに変わったのだ。

   

 ドームもそうだが、その横にシーホークというホテル、これだけのものを間近に見るとスケールが大きく、都会だなあ〜と感じる。人間ってすごいもの造るな〜と素直に感動する。
 ドームの裏の海岸線に自転車道があるらしいので、行ってみたら、このツーリングで初めて地震の被害らしい被害を見た。そこは立ち入り禁止になっていた。そういえば、通路などもどことなくでこぼこになっているし、ところどころ歩道に敷かれたレンガなどがずれているところもあった。

    

 前回、志賀島に行ったが、本物の金印は福岡市立博物館になるということだったので、今回は、絶対博物館には行こうと思っていた。博物館は福岡タワーの近くにあった。お目当ての金印。思ったより小さかったが、さすが本物。見とれてしまった。ここの博物館は福岡歴史館のような感じで、歴史についてのビデオが時代ごとに見れるようになっていた。古代〜現代まで、ただ、なぜか元寇についてと朝鮮出兵についてはビデオコーナーが設置されていなかった。ちょっと腑に落ちない点ではある。微妙な関係だけに意識的にビデオを作らなかったのだろうと思うが、なんだか大事なことから逃げているような印象。
 博物館に予定以上に長くいてしまったので、先を急ぐ。マリノアシティーというアウトレットモールに行く。ここにはモンベルなどアウトドアグッズをあつかう店などもあり、一通り見て回る。荷物になるので買うことはできなかったが、結構お買い得物件もあった。
 『つぎはぎ日本一周』では大抵こうなるのであるが、遅い昼食をとる。マリノアシティー内にあったお店で石焼ビビンバを食べた。あつあつの石の皿で食材をまぜ、ご飯にちょっと焦げ目がつくぐらいまで待ってそれから食べると、とてもおいしいのだ。

 次のお目当ては、元寇防塁跡。1274年の文永の役の後、幕府が造らせたものが、現在でも残っているところなのだが・・・・地図を見たり、案内標示を見たりしてもなかなか見つからなかった。松林の中に砂の丘のようなものがあるだけに見えた。長年風雨にさらされたり、砂に埋もれてしまったり、波で破壊されたりして、保存状態がよくないらしい。それでも少し行くと石垣が見えてきた。ここは柵が巡らせてあり、中には入れないようになっていた。想像した防塁は、長い、長い防塁で、どこまで行ってもあるって感じだったのだが、ちょっと拍子抜け。それでもまあ、見ることができてよかった。

  

 志賀島にも今津にも蒙古塚なる蒙古軍を供養するお墓がある。日本を攻めてきた外国人、しかも、文永の役では、対馬・壱岐の人々の多くは殺され,生き残った人は手に穴をあけられ,そこをひもで通して船のへりに鎖(くさり)のように結ばれたと言われるほどむごいことをした相手なのであるが、こうして供養している。こういうところが日本人のいいところなのだろうなあ〜と思う。他の国の人なら謝罪をしろ!となるだろうけど・・・。太平洋戦争が終わったときも、それまでの鬼畜米英と言っていたのはまるで嘘のように、受け入れ現在まできている。確かにアジアの国々を侵略しようとした悪い面もあるが、元寇のようにやられたときにも、相手を供養したりする面、お人よしといわれるかもしれないが、これが日本人の誇れるところではないかと思う。受け入れるという点では世界一かも・・・。宗教にしたって、そうだ。神道の国に仏教が入り、上手に受け入れ、そこへまたキリスト教も入った。入るときには残忍なこともしたが、現在ではそれもうまく生活の中に取り入れている。世界中がこういう感じで受け入れるという方向で考えていけたら争いももっと減るだろうと思う。日本が発信する平和へのメッセージのような気がしてならないのだが・・・。

  

 志摩方面へ自転車を進めた。予定では唐津の方まで行きたいと思っていたのだが、博物館などで、時間を使ったので、とても行けそうになくなった。そこで、志摩方面を選んだのだ。海岸沿いをずっと進む道、サンセットロードと名前がついていた。
 二見ケ浦の夫婦岩をバックに写真を撮る。この辺りはさすがに福岡沖玄界地震の震源地に近いので道など亀裂が入っている箇所があったり、屋根にビニールシートをかけて修理している家もたくさんあったりで、地震の被害を一番感じた場所だった。
 地図を見ると、彦山という山、標高231メートルの周りの道があったので、ちょっといやな予感がしたのだが、その予感が的中。ものすごい坂が登場したのだ。鳥取〜兵庫の鋳物師戻峠を思い出させるような道だ。まあ、彦山の坂は急ではあるが、それほど長くはなかったので、なんとかクリア。心拍計をつけていたのだが、なんと182をさしていた。ほとんど、最大心拍数。坂の途中、ゴルフコースがあった。南国の雰囲気いっぱいのコースだった。私はゴルフをしないのだが、する人ならきっと喜ぶだろうなあ〜などと思いながら進む。そうそう、思い出した。この坂を上る途中、なんと、両足の太ももがぴくぴくとしてきた。ひどくはなかったが、つってしまったのだ。腕時計に高度計がついているが、180メートルをさした。2キロぐらいの距離で180メートル上ったのだ。きついはずだ!

    

 上りがあれば、ご褒美の下りがある。自転車のいいところ。道が狭いのでそれほどとばすことはできなかったが、気持ちよく下った。景色もとてもすばらしかった。サンセットロードなので、夕日が出るころに通ると、もっと綺麗だったと思われるが、その後のことを考え先へ進む。
 茶屋というところから加布里へと進む。予定には入っていないかった駅である。『つぎはぎ日本一周』の面白いところ、そのときのペース、そのときの状況で、いくらでも予定を変更できる。今日は、ここ、加布里を到着点とした。
 加布里からJRで筑前新宮まで帰る。昨夜の睡眠不足と、今日の疲労から、電車の中でうとうとした。駅に停まるごとに目が覚めるのであるが、いつの間にか、眠っているという繰り返し。『つぎはぎ日本一周』で帰りの電車の中は体を休めることができる貴重な時間なのだ。ここで、しっかり休んでおかないと、帰りの車の運転が待っているのだ。
 筑前新宮まで、帰り、そのあとは益田まで自動車の運転。昨夜車の中で寝た古賀のサービスエリアで夕食をとった。また、カレーパンが売っていたので、それも購入して食べた。途中何度か車を停め仮眠をとりながら益田に10時ごろ到着。
 今回のツーリングも天気もよかったし、とても気持ちよくできた。途中、ものすごい坂もあり、太ももがつったり、膝が痛くなったりはしたが、達成感十分のいいツーリングだった。
 次回はどこ?
 本日の走行距離 92.41キロ
 費用  高速代 小郡〜古賀 3450×2  6900円
      駐車代                  600円
      加布里〜筑前新宮電車賃      830円 (間違えて920円の切符を買ってしまった)
      福岡市立博物館 入館料      200円











『つぎはぎ日本一周』