ビアンキが我が家にやってきた
ロードレーサーには全く興味のなかった私であるが、ぴかぴかの新車のロードレーサーを2台いっぺんに見てしまうと、やはり、かっこいいなあ〜、速そうだな〜と思ってしまった。そして、持ち上げてみると、なんとまあ軽いこと・・・。私のグレートジャーニーの重さと比べると雲泥の差ではないか。(とは行っても5キロぐらいの違いであるが)
2004年5月に行った「寺子屋しまなみ海道ツーリング」での出来事であった。その帰り道、車で一緒だったのぶゆき氏と自転車についてあれこれと話をしていくうちに、ロードレーサーの魅力にはまりそうになっている自分が分かった。なんと言っても速く走れそうなのがいい。以前、グレートジャーニーを購入する時いろいろ迷った。そのときにはロードレーサーは、いかにも攻めていますという感じで好きになれなかったのであるが・・・嗜好は変わるものだなあと、自分でも不思議に思う。
まあ、こういうことはちょくちょくある。自動車など新車が出たときには何か違和感があり、好きになれないデザインだと思っていたものが、数年たつとかっこよく思えたりする。これと似ているかも。
それにカヤックでファルトとリジットのスピードの差をいやというほど感じた私にとって、速そうというのは相当な魅力でもある。
そういう理由から、ロードレーサーいいなあ〜と思えてきたのである。
そんな話をのぶゆき氏としていると、のぶゆき氏が「壊れているけど、家にビアンキのロードレーサーがあるからやろうか、直して乗ったらいい。」というとてもうれしい言葉。ビアンキのロードレーサーといえば高級品。新品を買えば一番安いのでも12万ぐらいはするものだ。素直な私は喜びを表現し、遠慮なくいただくことにした。感謝、感謝である。
次の日、早速ロードレーサーをいただきにのぶゆき氏宅に行った。倉庫の中にそのビアンキはほこりにまみれて置いてあった。車に積み込み、その足で本屋によって、ロードレーサーのメンテナンスの本を購入。
家に帰って、どこで修理するか迷ったが、外も雨が降り始めていたので、ブルーシートを引いた部屋の中で修理することにした。
ビアンキの様子はというと、さすがに壊れているというだけあって、なかなかのものだった。まず、致命傷は、リアのハブが割れていて、スポークが2本つけることができない。そして、そのためかリアのタイヤをまわすとぶれている。また、錆びも相当ひどい。スチールの部分は錆びだらけと言ってもいい感じだった。可動部分はすべて錆びのため動かない。特にチェーンなど固まっていて、まわすこともできないくらいだった。
さすがに、どこから手をつけてよいか分からない状態だった。
リアディレーラー部・・・錆のためがちがち
フロントディレーラーも錆〜
ブレーキ部・・・錆、朽ちている感じさえ・・・
あこがれのビアンキだ〜
何から手をつけていいのか分からなかったので、とりあえずは車体を磨くことからスタートした。磨くことで、自転車に愛着が出て、本腰を入れて修理する気持ちになりそうだからだ。
磨いていると、次男が興味を示し近寄ってきて、磨くのを手伝ってくれた。サンキュー。
次に錆びを落とすことに挑戦。車のワックスをつけて磨いていく・・・少しぐらいの錆びは落とすことができたが、がちがちのところは、そんなことでは無理だった。
チェーンもオイルをつけて、ペンチで動くようにした。これは交換が必要だろう。でも、とりあえずは動くようにはなった。
そのほかの部分もオイルをしっかりつけてなんとか動くようにした。
さて、一番の難題は、リアのハブ。ここは割れているのでどうしようもない。交換しかないとは思えるが、それでも早く乗ってみたいと思い、だめもとで、針金を使って応急処置をして、スポークを取り付けた。
こんな感じになった。スポークを張ってみたが、やはり応急処置、ぶれは直らなかった。残念。
次にリアのリムをはずし、位置調整のためのねじがあったので、それをまわそうとしたが錆びのため動かない。ここもオイルをつけてペンチを使って動かそうとしたら・・・・・折れてしまった。あ〜〜〜。これは修復不可能だ。一気に修理への情熱がなえてきた。へなへなっていう感じ。
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しかし、途中であきらめるのは納得がいかない。もう片方は割れずに動くようになったので、調整はできる。割れた方はスチール用のパテかなにかで位置を固定することにした。(うまくいくかどうかは不明)
とりあえず、現在できる修理は完了。あとは、通販で工具を注文したので、それが届いてから作業の続きを行う予定。
とりあえず、ペダルをつけると乗ることができるようになった。第一段階終了。
『ビアンキ再生プロジェクト』