『今治〜丸亀』
2006.8.3
昨年の夏は3日間というとっても贅沢(中身はサバイバル)な『つぎはぎ日本一周』をすることができたのだが、今年は出張や、校内研修、日直も6日もあるなどなどで、なかなか日をとることができず、1日だけの『つぎはぎ日本一周』である。場所はどこにしようか?と迷ったが、どこも1日ではきついルートになってきた。九州か、岡山か?と思っていたのだが、『しまなみ海道』全線開通のニュースをちょっと前に見たことを思い出した。そうなると、今治からスタートするルートも考えられる。次の日に授業をしなくてもいい夏休み期間中なので、少々の無理でもなんとかなる・・・ということで、四国へ上陸。今治からスタートすることにした。松山方面だと、四国の最西端の佐田岬にも行ってみたくなる。しかし、そのルートだと、何日もないと、帰りの鉄道がない。ということで、鉄道もあり、帰りの心配をしなくてもいい、高松方面を行くことにした。
前日の夜11時に家をスタート。出発が遅かったので、高速の小谷サービスエリアで車を停め、眠ることにした。しかし、いつもは入れている携帯用の毛布を今日は車に入れてくるのを忘れていることに気がついた。この毛布を枕にしたり、段差があるところをフラットにしたりして使っていたのだ。それができず、非常に寝にくい体勢だったので、夜中に何度も目がさめた。失敗失敗。
朝、6時すぎに目を覚まし、今治に向かって出発。高速道路は「しまなみ海道」全線開通。尾道から今治まで、随分と早く到着でき便利になった。しかし、反面心配なことも・・・今まで必ず下の道を通らなければならなかったのでそれなりに観光客も「しまなみ海道」の島々に寄っていたと思うのだが今度は寄る必要がなく、観光客減になるのではないかと思うのだ。息子たちと自転車で通った「しまなみ海道」の島々がとても素敵だっただけに心配だ。
サンライズ糸山に車を停めて、そこからスタートすることにしたのであるが、いきなり道を間違え、糸山公園まで車で行ってしまった。それでも、怪我の功名、そこからの来島海峡大橋の眺めは最高だった。
ロードバイクでスタートしたのは8時すぎ。最初に向かったのは、今治城である。『つぎはぎ日本一周』の定番の城めぐりだ。城の敷地内に入ったら、ものすごい音圧の蝉の声。これでもか、というぐらい鳴いている。そういえば、息子たちと3年前に行った『しまなみ海道ツーリング』のときに船で行った小島のことを思い出した。そこの蝉も相当な音圧で鳴いていた。愛媛の蝉はこうなのかな?開城の時間よりも30分以上早かったので、時間を待って入るか入らずに距離を伸ばすか迷っていたら受付の方が声をかけてくださった。早いけれど、入ってもよいとのこと。ありがたい。最初に現代美術を展示しているところに入った。そこには愛媛出身の画家やゆかりのある画家の作品が展示してあった。中に、どこかで見たような作品だな〜と思い説明を読むと、あの「アイボ」をデザインした空山基(そらやまはじめ)氏の作品だった。今治出身ということだった。次に天守閣に入る。ここは武具や今治城の資料など多数展示してあった。
今治城は、1604年に藤堂高虎が築いた城で、掘りに海水を引き入れた全国的にもめずらしい海岸平城だそうだ。また、高虎が今より治めるの意味から地名を「今治」にしたということだ。天守閣は昭和55年に再建されたものである。
今治城を後にして次に向かったのは西条。国道196号線を行く。途中干潟があちこちに見られた。日本海側ではなかなかこういう海岸は見られないので、写真をパチリ。
少し行くと異様な光景が・・・。川に水がないのだ。砂利の川と言った様子。水無し川だ。吉賀町の蔵木というところにも水無し川があるが、それは源流に近い場所だが、ここの川は海に近く川幅も結構ある、そんな川なのに水がないのである。後で調べたら、ここは高須という所で、川底はそのほかの土地よりも高い位置にあるというのだ。いわゆる天井川。それにしてもこれだけみごとに水がないのもめずらしい。
西条の町へ向かって進むが途中、古い街並みが見えてきたので、その路地へ入る。海岸沿いの集落には、まだこうした昔ながらの雰囲気を残す街並みが結構あるような気がするのは気のせいだろうか?写真にはもう朽ちかけている家も写っているが、こういう雰囲気もなぜだか好きで、つい写真を撮ってしまう。
西条の町に入ったところで地図を広げていたら、電動カートに乗っているおばあちゃんに「どこから来たかね?」と声をかけられた。おばあちゃんに、『つぎはぎ日本一周』のことなどを話すと、とても興味深く聞いてくれ、自分も旅が好きで、いろいろなところに行ったことなどを聞かせてくれた。西条で見所はどこかも聞いてみたら、近くに西条高校があり、そこの門は、陣屋敷の門がそのまま使われていて、その辺りがいい雰囲気だと教えてくれた。早速、その場所に行ったが、確かに辺りの池と門が調和していていい感じだった。
西条から次の目的地、新居浜に向かう。その途中の道路はよく整備されていて、広い歩道と片側2斜線の車道に加え、二輪車専用道も設置してあった。全国の道路がこういうつくりになっていたら、どれだけ自転車の旅が安全で快適にできるだろうと思う。是非、こういう道路を全国各地につくってほしいものだ。
猛暑の中での『つぎはぎ日本一周』は水分補給を絶対忘れてはならない。今回も喉が渇く前に給水をするように心がけた。その時によく利用したのが、アクエリアスの500ml。100円という値段ですむのが助かる。四国だけのプライスなのだろう。昨年は中国地方も100円だったのだが、今年の夏は120円の値段がついている。
新居浜は、銅山が有名ということだったが、銅山は離れた場所にあったので、今回はモニュメントの前で写真を撮るだけで、先へ進むことにした。途中、木と建物が一体となったような面白い食堂があったので、これも写真に撮った。
新居浜を過ぎ、海岸線を通る。海の横の道というのはやはり気持ちいい。そこを過ぎるとだんだんと上り坂になっていった。『つぎはぎ日本一周』ではいろいろな坂を経験しているし、この春に参加した石見ライドでも相当な激坂を経験したこともあり、少々の坂では驚かなくはなってきているが、やはりきついのはきつい。海岸線から一気に160メートルは上った。「西の山」付近の道である。
上り坂はきついけれど、嫌いではない。何かに挑戦しているときのあの無心な気持ちになれるのだ。いつかも書いたが、なにか修行僧のような気持ちになり、自然と一体になるというと、ちょっと大げさかもしれないが、そんな感覚になれるのだ。絶対足はつかないぞ!という気持ちに支えられながら峠までこいでいく。その峠には、最高の景色が待っていた。これだけ上ってきたのか〜と遥か眼下の海を眺めながらしばし休憩。まあ、休憩といっても水分を取るぐらいで、すぐに下っていくのだけれど、このちょっとしたひと時がいいのだ。少し下っていくと、西の江のちょっと変わった形の港が見えてきた。ここからの眺めもいい。
下りは結構道幅もあったこともあり、メラメラと挑戦心が・・・ということで、最高時速に挑戦。今までの最高は昨年のツール・ド・国東で出した72.9キロだが、さすがにそこまでは行かなかったものの、69.9キロが出た。
山の中の道だったので、コンビニや食堂もなく昼食をとることができずに結局1時になっていた。やっとコンビニがあったので弁当を購入して、近くの日陰で食べた。日陰ではあったが、暑い〜!
海と反対側は結構高い山が連なっている。1400メートルぐらいの山もある。この日は残念ながら雲がかかっていて頂上までははっきりとは見えなかったが、こんなに高い山があるとは、ちょっと意外だった。
暑さ対策として袋いりのアイスを利用した。このアイスは食べるのはもちろん、ふたをしておけば、暑い部分に当てて、涼を感じることもできる。首筋や耳、頬などにあてしばしの涼を感じながら先へ進んだ。
自転車を使って四国八十八ヶ所巡りもしたいという気持ちもあるにはあったが、この暑さでは距離を延ばすだけで手いっぱいだった。
ところどころ道の近くに札所のお寺があったのだが、どこにも寄らずに先へ進んだ。
豊浜を進むころには、ただひたすら丸亀を目指して11号線を北上していた。体の方が暑さに参ってしまったのか、観光をする余裕がだんだんとなくなってきた。ただ、ひたすら進むといった感じになってきた。
いよいよ丸亀に入った。すると、前方になんとも立派な建造物が見えてきた。近づくと陸上競技場だった。すごく立派なものだった。
鉄道の時間も気になるので、丸亀城は次回じっくり見ることにして、今回は堀の外から記念撮影だけして、駅に向かった。
駅でビアンキを輪行バックにつめて、改札に行く。すると、もうすぐ電車が出発するということで、証明書だけもらい、切符を買わずに電車に乗るように言われた。1時間半ほど電車に揺られていくのであるが、疲れた体には、この電車の中での時間が本当にありがたい。少しでもこうしてうとうととすることで、随分楽になる。
今治について再びビアンキを組み立て、サンライズ糸山を目指す。最初、方向の感覚がおかしくなっていて、逆に進んでいた。それに気づいたのは川を渡るときだった。川の流れが逆だったのだ。そこで、あわててUターンして進む。無事サンライズ糸山につき、高速を使って帰った。
しまなみ海道を利用するときは午後8時までに入ったのでETCの通勤割引がきき、半額になると思っていたのだが、どうも、本四連絡橋はその割引はきかないらしく、正規の料金だった。ちょっとショック。
こうして、今回も『つぎはぎ日本一周』を充分堪能した。次回はいつできるかな〜。そして、今度はどの方向へ行こうかな〜。
走行距離 133.83キロ
平均速度 20.9キロ
最高速度 69.9キロ
費用 高速代 行き 戸河内〜福山西 2150円(深夜料金)
西瀬戸尾道〜今治 4550円
帰り 今治〜西瀬戸尾道4550円
福山西〜戸河内 3100円
今治城 入館料 300円
鉄道代 丸亀〜今治 3810円
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『つぎはぎ日本一周』