2003.4.10
 いつも楽しみにしているホームページ「自転車日本一周登山の旅」の中村真也さんが、益田を通過すると知り、前々から何かお手伝いができたらと思っていたので、宿を提供することにして、メールを出した。4月10日に益田に来るという連絡。わくわくしながら待っていた。
 学校から帰りの車の中で携帯がなり、路肩によって、こちらからかけなおすと、中村さんからだった。
 サティーにいるという連絡。家に着いたらすぐに迎えに行く。本屋で待ち合わせをしていた。行くと、何やら大きなリックをかついでいる人が・・・・。中村さんだ。私は、前々からホームページを見ていたので、顔も分かっているので、初対面なのだが、初対面ではないような妙な気持ちになりながら、軽くあいさつをして、車についてきてもらった。40Kg近い荷物満載のグレートジャーニーを軽やかにこいで車についてきた。さすが、1万キロ以上日本中を自転車で旅しているだけの脚力である。


グレートジャーニーで日本一周中

 家に着いたら、旅の疲れをとってもらおうと、すぐに田万川温泉に行くことにした。息子たちもつれて4名で温泉へ。すぐ着くと思っていたが、通勤帰りの車は思ったより多く、結構時間がかかってしまった。私としては、車の中で、旅の話をたくさん聞けてこれは、これでよかったような・・・でも中村さんには悪かったかな?田万川温泉ではゆっくりとくつろいでもらい、疲れを取り除いていただいた。(たぶん)息子たちは初めて会った中村さんに対してまだ、緊張している様子だった。私も温泉は久しぶりで、新学期の疲れをとることができた。やっぱり温泉はいい。
 カヌー仲間で元同僚のE夫妻も夕食に招いていたので、温泉から帰ったら、一緒に中村真也さんを囲んで夕食会を始めた。


中村さんを囲んで楽しい夕食〜♪♪

 さすが、静岡を2002年7月にスタートして、2003年4月までほとんど野宿で旅を続けている中村さん。興味深く話を聞くことができた。屋久島などは雪は降らないという先入観があったが、山は雪が積もっていたこと、沖縄の島から島へ旅を続けていった話、自転車が1回転するほどの大転倒の話など、いくらでもお話が出てくる感じだった。
 24歳で会社を辞めて旅に出るまでの心境や、旅の途中で体調を悪くしたときに、人に声をかけてもらい家に泊めてもらえた話など・・・
 特におもしろかったのは親に言うときに心配させたらいけないと思ったが、実際には家にいるときよりも、旅に出ているときの方が親はホームページで中村さんの毎日の行動を知っているという話、なるほど、たしかに家にいるときは、外出したら、いつ帰ってくるか分からないような生活でも、旅先でホームページを毎日更新していると、今どこにいて、どんなことをしているのかが分かるという、ITにはこういう側面もあるんだなあとおもしろく聞かせてもらった。
 E氏が「どこが一番よかったですか?」という質問をしたら、中村氏はその場所にどんな心境でいたのかで違ってくる、特に苦労して峠を越えた後の景色とかは涙がでるくらい感動して、思い出深い場所になるといういようなに答えていた。自分の足で旅をしている人ならではの言葉だなあと思った。
 実際に自分が苦労して体験したことなので、実感がこもっており、聞いていてとてもおもしろい。あっという間に時間が過ぎていった。息子たちもこのころにはすっかり慣れ、上の息子などは、ちゃっかり膝の上に乗っていた。また、調子にのっていつも以上に食べていた。(寝るときに「もどしそう」とうなっていた・・・)


中村さんと息子たち

夕食も終わりE夫妻が帰った後、中村さんは早速ホームページの更新作業を始めていた。この作業に毎日3時間は使っているとのこと、あれだけ充実した内容のホームページにするためにはやはり、このくらいの努力がいるのである。1日休むと次の日に6時間かかるので、1日も休めないというようなことを言っていたが、旅そのものも根気がいるが、毎日のホームーページの更新もそうとう根気がいることだと思う。
 明日は石見銀山ぐらいまでは行きたいと言っていた、う〜んやっぱりすごい。この旅は今年一杯続く予定だそうである。事故と体調管理には十分注意して、無事に日本一周を果たしてほしいと思う。
 E氏もたぶんそうだが、私もと〜っても刺激をうけることができた。今日の出会いに感謝、感謝である。いつか、ロングツーリングしてみたいなあ。