寺子屋しまなみ海道ツーリングU  2005.4.29〜30

2005.4.29
 今年度もウィークエンド寺子屋の活動が始まった。最初のビックイベント、昨年からの続き、しまなみ海道ツーリングである。昨年は、尾道から大三島の大山祗神社まで来たので、今回は大三島〜伯方島〜大島〜今治のしまなみ海道完結編だ。
 朝、まだ暗い4時50分しぶちゃん宅集合。そこで、荷物や自転車を積み込む。昨年同様、輪行バックやリアキャリアなどを駆使して、7台の自転車をステップワゴンに、総勢29名の集団はレンタルしたマイクロバスへ乗り、5時すぎに、いよいよ出発。荷物や自転車を積み込んでいる間に近くのコンビニでお母さんたちが朝食用のおにぎりなどを購入。浜田道へ入り、6時すぎに寒曳山(かんびきやま)パーキングエリアで朝食をとった。これから始まる過酷?なツーリングに備えて、しっかりエネルギー補給。
 中国道、バイパス、西瀬戸尾道ICと進み、9時すぎに大三島の多々良の道の駅に到着。ここから、ツーリングがスタートするのだ。子どもたちも準備して、注意事項を説明し、出発。少し風が強いいよいよ出発のが気になるが、天気はいいし、いい感じでスタートを切った。今回は、昨年の反省より、最初から3つに班を分け、それぞれのペースであせらずに行くことにした。私は、高学年の班の担当になり、割と速いペースで進む。
 しまなみ海道のいいところは、自転車道がしっかり整備されているところ。小さい子どもでも安心してツーリングを楽しめるのだ。しかし、今回のコースは、大三島を一周してから、次の伯方島へ行コースを設定したので、途中、一般道がある。そのことがよく分からなかったため、いきなり高学年班と、中学年班・低学年班が違う道へと進んでしまったのだ。途中、今年は忘れなかった携帯で連絡を取ると、高学年と、中・低学年班は道を違えて逆に行っていることに気がついた。それでも、どうせ、一周するのだからどちらも同じだ!「途中で会いましょう」という寺子屋らしい対応力で何事も無かったように進んだ。

   

 本日最初の峠、大三島少年自然の家あたり。もうここは自転車道が整備されているので、安心して坂を上った。途中途中で休憩をとり、水分補給。水分だけはしっかりととっておかないと、大変なことになるの注意した。最初の峠をあがりきったところでの休憩では、まだ、元気元気。その峠から、一気に下る。子どもたちもこの下りの気持ちよさで、上りの苦労を帳消しにして、「気持ちいい〜」の連発。
 下って少し行くと、大山祗神社の自転車道を通っていた中学年の班と遭遇。お互いの健闘をたたえあう。中学年の班から、高学年の班へ女の子二人が移動したいと言って来た。どうやら、ペースが合わないらしい。こういうところも寺子屋のいいところ、すぐに、OK。高学年に合流して、再スタートを切った。
この後、大山祗神社近辺で低学年班と遭遇。低学年、よくやっている。結構、大山祗神社への峠もきついのだが、しっかりついている。すばらしい。
 その後、伊倉〜野々江の峠にさしかかったころ、さすがの高学年班もちょっぴりお疲れモード。列の間も少し離れてしまった。それでも、大人が3名いるので、それぞれについて、励ましながら進む。最初に峠に着いた子たちは、道路に寝っころがって休憩。さすが、アウトドア!。この辺りから、「お腹空いた」コール。子どもたちは朝からしっかり動いているし、もう12時をまわっていた。しかし、お店らしいものは見あたらない。子どもたちに「次にコンビニが見えたら、そこで、昼食にするけい、もうひとふんばりで!」と昼食の代わりにエネルギー補給のための飴を配る。これで、しばし我慢。

 

 このあたりは、自転車道は整備されておらず、一般道で進む。しかし、自動車はめったに通らないので、ついつい油断をするらしい、子どもが、道路の中央に出そうになる。それに気がついて、私は、後ろを向き、「お〜い、左にちゃんと痛っ〜!よらにゃー危ないで!車に引かれるぞ!」と手で左へ寄るよう動作を入れて注意した。どうも、この動作がいけなかったようだ。前を向いたら、そこは山の斜面。木の枝が生い茂った山が目の前にせまっていた。バキバキバキ・・・・・。子どもたちがやる前にやってしまった。山の斜面に突っ込んでしまったのだ。それでも、腕を使って、枝々をかきわけたお陰で、転倒せずに、そのまま進むことができたが、ひやっとした。こけずにはすんだが、腕は枝を掻き分けた擦り傷が多数できていた。「痛っ〜」
 大三島を一周して、本日最初の橋、大三島橋に向かう。ここは、以前来たとき、とてもきつい坂だったという記憶があったところだ。途中、自転車専用の迂回路が整備中で、もう少ししたら、緩やかな坂で上れるようになるはずであるが、今回は、まだ、以前と同じ道を上った。それでも、以前よりはきつい感じがしなかったのは、自転車通勤のお陰?・・・。まあ、子どもたちにとってはきつかったと思うが、それでも必死になって上ってきた。上ったところから見える橋をバックに記念撮影。しまなみ海道は、ところどころにこうしてご褒美のように橋があるので、気分的にとても楽だ。通行料、一人50円を払い、進む。海の上を通ると思わず、「気持ちいい〜」と叫びたくなる。

   

 伯方島へ到着。そこには、伯方道の駅がある。ここの手前のコンビ二で待望の昼食を購入し、この道の駅の前の海岸で食事。1時30分になっていた。子どもたち、よく我慢したぞ。
 食事の後、せっかくなので、名物「伯方の塩ソフト」を食べた。それほど、塩けもなく、すっきりした味でおいしかった。食べている途中にK君はそのソフトを落としてしまった・・・・しかし、さすが寺子屋、すぐさま拾い上げて、砂がついたところをはらい、しっかり食べていた。OK,OK。ノープロブレム。

  

 子どもたちは、食事の後はすぐに海に行き、水遊び。男の子はすぐにパンツになって、おおはしゃぎ、女の子はさすがにパンツにはならなかったが、「パンツになりたいんじゃけど、なれんのよね〜」と男の子をうらやましそうに眺めていた。本当に男は何も考えんでいいので、こういう時は楽だ。

  

 子どもたちが遊んでいる間は、大人は休憩。TさんやIさんは気持ちよさそうに本当に昼寝をしていた。
 気がついたら3時すぎ、少々ゆっくりしすぎたかもしれない、さあ、後半の部スタート。すぐに伯方・大島大橋。ここも、気持ちよく進む。子どもたちは休憩のお陰で復活、元気いっぱい。

 

 宮窪から吉海に向けて国道317号線を進む。ここは、坂が長く、30数キロ走ってきた子どもたちにとってはきつかったようだ。特に低学年班は途中泣きそうになりながら上ったということだった。がんばったねえ〜。
 来島海峡大橋の手前の道の駅で先についていた高学年班は休憩をした。海の中に魚がいたらしく、子どもたちは高い波止から寝っころがって海を見ていた。そうこうしていると、低学年・中学年班は我々が休憩しているのに気がつかずに、漕いでいくのが見えた。先に来島海峡大橋へと進んでしまった。さあ、追いつくぞ!と高学年班もスタート。
 この橋は6キロぐらいあるしまなみ海道最大の橋だ。よくもまあ、こんな橋を造ったものだなあ〜と感心する。橋の上を通ると、本当に空の上を飛んでいるような錯覚を覚える。贅沢な気持ちになる。途中に馬島に下りるためのエレベーターなどもあり、子どもたちは下りたり、途中止まって景色を眺めたりしながら、最後の橋を思いっきり楽しんでいた。最後は自転車専用の螺旋になった道があり、ここも気持ちいい。ゴールのサンライズ糸山へ到着。午後6時。よくやったぞ〜。
 サイクルコンピューターを見ると、57キロをさしていた。今回自転車組みは2年生以上ではあるが、全員57キロを1日で漕ぎきったのだ。本当によくやったぞ〜。

       

   

 その後、レンタサイクルを返し、再びマイクロバスへと乗り込む。向かうは、本日の宿泊地「道後温泉」だ。今治から道後までの道は思ったより険しい感じの道だった。
 今回の宿はウィークリーマンションのような形になっていて、部屋に風呂はもちろん炊事場も完備。ガスレンジ、電子レンジ、冷蔵庫など一通りそろっていた。しかも広い部屋だったので、これだけの大人数だったのだが、ゆったりと宿泊することができた。さすが、2月に予約を入れただけある。
 全員で外に出て食事をして、道後温泉につかった。道後温泉は結構深く、その分体に心地いい水圧がかかって、1日の疲れが取れる感じだった。

 

 2005.4.30
 2日目は、サイクリングはなし。ゆっくりと松山観光をした。とは、言っても午後2時にはフェリーに乗るため、午前中だけの観光となった。
 松山城。ここは、リフトで城まで上るようになっていた。子どもたちは、このリフトで大喜び。
 城に上がってからも、集合時間と場所を確認して、それぞれが自由行動。寺子屋でもこんなことができるようになったのだなあ・・・と不思議な気がした。子どもはいつの間にか成長しているのだ。

    

 ちょっと高くつくが、フェリーに乗ったのも正解。運転手の休憩にもなるし、船に乗るというのはめったに経験できないことなので、旅をした〜って気分を満喫できる。船というのは、旅を意識させる乗り物だなあと思う。子どもたちも船が気に入ったようだ。
 2年生のT君に昨日と、今日、どちらが楽しかった?と質問したところ、「坂があんましないけー今日の方が楽しかった」という答え。よっぽど、昨日の坂がこたえたようだ。まあ、彼は昨年は自転車に乗れるようになってちょっとだったので、ほとんど歩くような感じでツーリングしたのであるから、この1年間の成長はすごいのではあるが・・・。それでも、坂はやっぱりきつかったのだろう。

  

 柳井から玖珂〜六日市〜益田と帰った。昨年は11時30分ごろに到着したのだが、今回は9時ごろには着くことができた。
 毎年同じようなイベントを行うと、子どもたちの成長がよくわかる。今回も子どもたちのがんばりを感じることができた、いい寺子屋ツーリングとなった。
 さて、来年はどこにするかなあ〜?












寺子屋&『親子でサイクリング』